会長挨拶
 毎年恒例となりました日本マイナスイオン応用学会の主催する、「マイナスイオン応用フォーラム」は、今回で丁度、第10回目を迎えました。
 おかげさまで毎年、マイナスイオンに関連した最先端の研究が発表され、大勢の大学、企業の研究者が参加し、盛大に開催することができました。また相互に意見交換し、切磋琢磨できる場として、本フォーラムは、大学および業界の専門家の間で、大いなる関心と評価を頂いております。
 現在、日本の政治や経済は明るさを見いだせないままでいますが、経済復興の鍵は雇用対策、産業構造のシフト政策にあり、とくに医療、介護、高齢者、健康といった分野に目が向けられています。また、IT、バイオ、ハイテク、農業、環境といった分野も例外ではありません。
 そこで今回の大会では、「バブル・水素・人工酵素」をテーマに、とくに活性酸素とマイナスイオンの接点から、新時代の斬新的な研究テーマを見極め、大学との技術移転交流を推進するために、この場を企画いたしました。一見、それぞれの研究テーマは別々のように見えますが、マイナスイオン応用研究の接点と、広がる可能性を充分にご理解頂けることと思います。
 一昨年、昨年度とフォーラムの焦点は、ビタミンC、ナノ・マイクロバブル、水素の柱で活発に論議できました。
 今年は、当フォーラムには学会顧問として、毎年欠かさずご出席を頂いている九州大学の白畑實隆先生に、研究室で生まれた新しい成果を、世界に先駆けて論文発表して頂くことになりました。
 またついに医療の場でも水素が活躍する時がやってきたのかもしれません。今年5月14日、河北新報で報道され、大きな話題を集めた、水素水の病院に於ける臨床試験として、東北大学大学院の中山昌明先生から、水素を用いた人工透析水の臨床応用についてご発表を頂きます。
 さらに今年6月12日、中日新聞で報道のように、マイクロバブルの入浴で、脳の認知機能の改善が図られることを突き止めた、名古屋市立大学の岡嶋研二先生にもご発表を頂きます。
 さて水素は活性酸素の中でも、とくにヒドロキシラジカル(.OH)を選択的に除去することが知られています。また以前はスーパーオキシド(O2.-)を除去することも言われてきました。ところで今回、首都大学東京の川上浩良先生は、分子応用化学の側面から人工酵素で活性酸素を除去する最新技術の研究、特にO2.-を制御するカチオン性金属ポルフィリン錯体の抗酸化効果、抗癌効果について発表して下さいます。
 幸いにも、以上の先生方からは、誠に迅速なご快諾のご返事を頂き、今回の運びとなりました。改めまして心から感謝申し上げます。
 今回、一般演題でも、鉱石・磁石を通過した水の農業応用、マイクロバブルと殺菌、ナノミスト入浴と生体作用、そして電解水素入浴の生体作用など、興味ある4つの演題が集まり、すべて本フォーラムのテーマに相応しい、誠に充実した内容となりました。
 今後も、当学会としましては、年次、このような大会フォーラムを通して、マイナスイオン関連の応用技術を発掘し、ともに利用価値を高め、研究支援してまいりたいと考えています。
 最後に本フォーラム開催に当たって、特別のご協賛を賜った20数社企業の皆様、そして話題提供にご協力を頂いた諸先生方を始め、運営委員、事務局の皆さん、関係各位に深謝申し上げるとともに、今後とも、学会の設立趣旨にご賛同頂ける大勢の皆様方の一層のご参加と、学会へのご協力をよろしくお願い申し上げます。               
平成22年10月15日
日本マイナスイオン応用学会
会長 山野井 昇
               

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